2017年12月4日

第6回学習会のお知らせ

皆さん,こんばんは。
沖縄でもようやく長袖が必要になってきましたね。
寒いのが苦手な私(山口)には厳しい季節がやって参りました。。

さて,2017年最後となる第6回学習会を計画しておりますので,お知らせ致します。
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日時:2017年12月16日(土)14:00〜16:00(13:30開場)
場所:那覇特別支援学校
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今回のテーマは「音楽とアート」です。

まず前半は,「音楽とテクノロジー」というテーマで情報提供をさせていただきます。
テクノロジーの進歩は創造性を必要とする音楽やアートの分野にも影響を及ぼしています。とりわけ障害のある子供達にとって,表現の幅を広げる手段として,iPadなどのICT機器の活用はとても有効です。ここでは,最新のニュースを通して音楽分野でのテクノロジーの活用可能性についてお話しし,また後半には,シンプルかつ直感的であり「自分で」を可能にするiPadアプリや周辺機器についてご紹介します。
iPadのHands-onも計画しております,手を動かしながら聞いていただければと考えております。

次に今年度のポスターのイラストも描いていただいている,グラフィック・デザイナーの瑞慶山良さんをお迎えして,ご講演いただきます。
平成5年1月28日生まれ。泡瀬特別支援学校卒。沖縄県うるま巿在。「沖縄」と「音楽」を様々な手段で表現することに皙熱を注ぐ。生まれ付きの障害で体の自由が利かない,それは,みんなとは違う個性。そんな僕の夢,それがグラフィックデザインの仕事。でも,普通にパソコンを使って,デザインをする事ができない…。だから僕はみんなとは違う方法でデザインを生み出すのです。「トラックボール」というマウスを使い,体全体で操作。これが不可能を可能にした想像を超えた僕の大切な道具。これがあるから大好きなデザインで仕事ができるんです。
講演の後は会場の皆さんも一緒に,iPadを使って良さんと音楽セッションを計画しております。

きっと楽しい学習会になると思います。
ぜひお誘いあわせの上,ご参加くださいませ。




2017年11月7日

第2回プログラミング講座(特別講演)のお知らせ

ハイターイ、いつもお世話になっております。
ようやく沖縄でも冷房の必要のない季節になってきましたね!

さて、12月に予定しておりますプログラミング講座ですが、都合により会場を変更することとなりました。
新しい会場は「沖縄県立総合教育センター IT教育棟 1F 大講義室」です。
ご確認いただきますよう、お願い致します。

また、この講座の定員は90名程度となります。
なるべく多くの方々にご来場いただけるよう、新たにポスターを作成しましたので、職場等でご周知いただければ幸いです。

お申し込みは不要ですが、何かご不明な点がございましたら、atokinawa.jp@gmail.comまでお問い合わせ下さい。

「特別支援教育におけるプログラミング教育」という新しい分野において、先駆的な取り組みをされている先生を講師としてお迎えしております。
ぜひお誘い合わせの上、ご参加ください。

会場にて、皆さまとお会いできるのを心から楽しみにしています。




2017年10月26日

第5回学習会の延期について

お世話になっております。

10月28日(土)に予定していました第5回学習会は、
台風22号が沖縄本島に接近するため、延期いたします。

新しい日程につきましては、
後日ホームページ等でお知らせいたします。

ご理解いただきますよう、宜しくお願いいたします。


2017年10月21日

プログラミング講座のお知らせ

はいさーい,ちゅーうがなびら
大平特別支援学校の山口です。

今年度,AT-Okinawaでは,総務省の「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」事業における「障害のある児童生徒を対象としたプログラミング教育実証事業」に採択され,石垣島を中心に取り組みを進めております。

この度,その取り組みの内容と成果を県内に広く普及するため,沖縄本島でのメンター(指導者)育成講座を計画いたしました。

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第1回
日時:11月12日(日)10:00~12:00(9:30開場)
場所:沖縄県立総合教育センター IT教育棟 1F 大講義室
定員:先着15名 定員に達したため申し込みは終了しました。ありがとうございました。
内容:情報提供「特別支援教育とプログラミング教育」,ワークショップ「micro:bitを使ったプログラミング体験」
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第2回
日時:12月10日(日)10:00~12:00(9:30開場)
場所:沖縄県立総合教育センター IT教育棟 1F 大講義室
定員:90名程度 当日直接会場にお越し下さい
内容:外部講師による特別講演 ほか
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詳しくはポスターに記載されています。
申し込みと問い合わせは,atokinawa.jp@gmail.comまでお早めにご連絡ください。

皆さまの参加をお待ちしております。





2017年10月12日

第5回学習会のお知らせ


沖縄でもようやく朝夕は涼しい季節になってきましたね。
さて,今年度5回目の学習会のお知らせです。

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日時:1028日(土)10:0012:009:30開場)
場所:沖縄高等特別支援学校参加費:500円(資料代として)
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今回の学習会では,まず沖縄高等特支の和田博先生から「就学奨励費を活用した生徒一人一人への携帯情報端末の導入と活用について」というタイトルで報告をいただきます。
平成26年度から特別支援学校高等部の生徒を対象として,就学奨励費iPadなどのICT機器を購入する際に補助がつくようになったことで,一人一台の情報端末の導入と活用が全国的に進められてきました。
この発表では,県内における先駆的な取り組みとして,沖縄高等特支における事例をご紹介いただきます。

また後半は,那覇特支の小仙敏彦先生を中心に「DropTalk HD バージョン4」のワークショップを予定しております。

DropTalkは、話し言葉でのコミュニケーションを苦手とする、自閉症や言語障害を持つ方のコミュニケーションを助けるAAC(拡大代替コミュニケーション)アプリです。今年度に入り、大幅なバージョンアップが行われ、多くの機能が追加されました。それにより、VOCAアプリとしての役割だけでなく、多様な教材を作製し活用するためのアプリとしての可能性も広がっています。今回は、実際に端末(iPad)に触れながら、Droptalk Ver.4の様々な機能や特徴について紹介したいと思います。

iPad
をお持ちの方は,iOSを最新にして以下のアプリのいずれかをインストールしてご参加ください。
DropTalk HD¥3,000
当日は体験機も10台ほど準備しますので,お持ちでない方でも安心してご参加いただけます。

今回はAT-Okinawaの会長・副会長の登壇です!
皆さまのご参加を,スタッフ一同,心よりお待ちしております。




2017年8月26日

Summer Program 2017 お知らせ

ハイサーイ!
ちゅうがなびら。

今夏の沖縄は雨も少なく,
予報通りの酷暑が続いていますね。

さて,今年も私たちAT-Okinawaでは,
1年に一度のビックイベントとして
Summer Programを開催いたします。

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日時:2017年9月10日(日)9:30〜12:00 9:30開場
場所:琉球大学教育学部附属教育実践総合センター 1F研修室
参加費:500円(資料代として)
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事前に申し込みは必要ありません。

今年のゲストは大分県立別府特別支援学校の岡本崇先生です。
特別講演のテーマは「特別支援学校におけるICT活用の考え方と方法」
サブテーマは“ 〜実践事例を通して考えるICT活用〜 ”です。


iPad,スマートフォン,スマートウォッチ,Pepper...これらの機器ってすごい?もちろんそうです。でも, 本当にすごいのは環境を整えることで,困り感を解消して本来の力を発揮できる子どもたち自身です。 ICTはあくまでその手段,ツールの一つ。特に,今回は知的障害のある子どもたちへのICT活用について, その考え方と方法について事例を通して一緒に共有しませんか?単に「このアプリを使ったから勉強がで きた」なんて事例ではありませんよ!教師ではなく,生活の中で子どもたち自身がICTを活用して自分の 力を発揮する姿をお見せします! 


教員だけでなく,障害のある子供と関わるすべての方々に
ぜひ聴いていただきたい内容になっております。

皆さまのお越しをお待ちしています。




2017年8月19日

魔法のプロジェクト地域セミナーのお知らせ

暑い夏、いかがお過ごしでしょうか?
今年の夏は、8月の平均最高気温を更新する見通しだそうですよ。

さて、今年はあの「魔法のプロジェクト」が行っている夏の全国セミナーのひとつがこの沖縄で開催されます!

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日時:9月9日(土)13:00-16:00 12:30受付
場所:県立博物館・美術館2F講堂
参加:無料
定員:90名
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魔法のプロジェクトとは、2009年から東京大学先端科学技術研究センターとソフトバンクグループで教育事業を担う株式会社エデュアスが、ICTを活用して障害のある子どもたちの学習・生活支援を行うことを目的に行われてきたものです。
このプロジェクトに参加している実践研究で,どのような活動がなされているのかを研究校だけでなく、広く一般の方々にも公開する全国セミナーが毎年行われています。

今年は東京、関西、大分、そして沖縄で3年ぶりに開催されます!

魔法のプロジェクトで行われている実践の素晴らしい所は、子どもたちの困り感を解消するツールとしてICTを教師が使うのではなく「子どもたち自身がどう使っていくか」を大切にしているところです。
しかも、学習や生活場面問わず。

今回は、県内の研究校の実践発表に加え県外の実践発表もあります。その内容も障害種や学校種が幅広く、非常に見応えがありオススメです!

なお、参加にあたっては、事前にお申込みが必要です。
こくちーずお申込みページよりお手続きをお願いいたします。




2017年7月8日

第3回学習会 レポート

こんにちは,大平特支の山口です。
本日8日(土)に行われた学習会の報告をさせていただきます。
実はレビュワーを担当するのは,これが初めてです。:)

今回の学習会「チーコとVOCA」は,那覇特支で行われました。
司会は最近パパになった,赤嶺太亮先生です。
同日に県内で大きな研修があったので参加者が集まるか不安でしたが,20名近い参加がありました。

はじめにチーコ(城間知子)先生より,魔法の種プロジェクトでの実践「重度重複障害児の刺激に対する反応への気づき」をご発表いただきました。
チーコ先生の事例は,重度重複障害のお子さんの聴覚・視覚・触覚刺激などへの反応を動画記録から細かく分析するというものです。
この取り組みによって,対象のお子さんの安心と緊張の反応を捉えることができるようになり,体調や気分などによって「好きなものが常にやりたいわけではない」ということを発見することができたそうです。

チーコ先生の実践の優れている点は,子供の反応を印象ではなく動画記録に基づいて客観的に評価しているところ,またその結果を学校だけでなく親御さんや入所施設の職員と共有するための取り組みを続けているところです。
また「安心の反応がみられる時には刺激を継続し,緊張の反応がみられる時には刺激を中断する」という手続きを確認したことで,子供の反応を強化しながら「その時その時のコミュニケーション」がとれるようになってきたというのも素晴らしい成果ですね。

会場からは「緊張にも色々な種類がある(嬉しくて緊張している場合も..)がどう判断するか?」「心拍や呼吸などの生理指標と合わせて評価してはどうか?」「(中学部・高等部は授業ごとに先生が変わる)OAKの画像の解釈は複数名で行ったのか?」などの鋭い質問があり,活発な議論が行われました。

つづいては小仙先生による「スイッチとVOCAいろいろ」のワークショップ。
前半は,会場に支援機器がずらりと並べて目の前で実演をしながら,それぞれの使い方やメリット・デメリット,フィッティングのコツなどについて,学校でのエピソードを交えて楽しくご紹介いただきました。
後半は,別室に移動して,スイッチをつなげたオモチャやゲームなどを体験。
私の息子もスイッチでかき氷を作ったり,バッティングマシンで銅鑼を鳴らして,会場にいる先生方に拍手をもらい「どや顔」をしていました。
子供には,こういった経験こそが必要ですね!

小仙先生のお話のなかで特に印象に残ったのは,スイッチやVOCAで「やりとりのきっかけをつくる」という視点です。
VOCAには「これから~をはじめます」などの号令ではなくて,代替する合図として「その子が好きな音」を収録しておくことで,「やりたい」「押したい」という気持ちを喚起することも有効ではないか,とおっしゃっていました。
小仙先生のiPodのDropTalkには一見して意味のない,相槌や合図のカードも多く並びます。
子供たちは先生によってそれらのカードを使い分けて,冗談を言ったりギャグを要求したりして,自発的にやりとりを楽しむそうです。

クロージングでは沖縄ろう学校の幸地校長から総評をいただきました。
・子供の反応を探ろうとする時,その反応の意味を決めつけるのではなく,柔軟性を以って捉える。また「確かに反応をしている」ということを,家族や周囲の支援者と共有することがまずは大切ではないか。
・昨今,支援機器の市場が安定しないことで,販売が中止になったり,入手が難しくなる機器が絶えない。製品化されたものは安全であり,安全であることは学校で使用する上で大切なこと。「高額だから..」ではなくて,学校としてしっかりと要求をするということも重要。

次回は9月10日(日)のサマープログラムです。
今夏も県外から「ビックゲスト」をお招きしてご講話をいただくことになりました。
私も今から楽しみです!

近くホームページ等で告知をいたしますので,ぜひ参加をご検討ください。








2017年6月29日

第3回学習会のお知らせ

梅雨も明けて、沖縄では長い夏が始まりました。
今年の夏は暑くなりそうですね。orz

さて、1学期も終わりが見え始めてきました。
第3回学習会のお知らせです。
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日時:7月8日(土)10:00-12:00
場所:那覇特別支援学校
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今回は「チーコとVOCA」と題して、
那覇特別支援学校での実践や取り組みをご紹介いただきます。

肢体不自由校での実践ですが、
重度重複障害の子供の反応をどう評価するか。。
コミュニケーションが困難な子供をどう支援するか。。という、
どの学校どの教室においても大切な視点を
たくさん含んだ内容になっています。

ぜひご参加ください。




2017年6月22日

アプリ紹介

先日の学習会で紹介のあったアプリ一覧です。:)
ぜひご活用ください。

アプリ名:Robick
主な機能・特徴:曲のテンポ・キーの調整,部分リピート
活用場面・期待される効果:音楽の授業等で,テンポやキーを変更したい場合に,その場ですぐ行えるので便利です。インターフェイスもシンプルで見やすく使いやすいです


アプリ名:Instaflash
主な機能・特徴:写真の逆光補正,失敗写真の復元
活用場面・期待される効果:せっかくいい写真が撮れたけど,逆光で暗くなったとか,フラッシュが使えない場面で撮った写真等を,とても簡単に補正することができます


アプリ名:ねずみタイマー
主な機能・特徴:ご飯を早く食べてほしいときに
活用場面・期待される効果:自分の5歳の娘が朝ごはんを食べるのが遅く,このタイマーを使ってみたら効果てきめんでした!しかし,学校でのプリント学習時に使ってみたら,プリント学習が面白くないからか,ネズミばかり見ていてしまったため,ご飯を早く食べてほいし時のみにオススメのアプリです


アプリ名:iBooks
主な機能・特徴:電子書籍ビュワー,PDFePUBを開くことができる
活用場面:期待される効果:みなさん写真・絵カードを複数枚持ち歩くのに苦慮していませんか?そんな時に活躍するのがこのiBooksです!Wordで作った文書をPDF化してこのiBooksに入れると,用途や場面に分けて保存しておくだけで,皆さんのiPhoneに何百枚も写真・絵カードが保存でき,いつ何時でも児童生徒に対して,提示することができます。操作が上手なお子さんなら,自分で意思表示の手段として使えること間違いなしです!


アプリ名:ゲームで学べる手話辞典
主な機能・特徴:「辞書」で手話を詳しく学べると同時に,「ゲーム」を通じて楽しく手話を学ぶことができる
活用場面・期待される効果:ろう学校に転校して来た生徒が手話を初めて学ぶ時に活用している


アプリ名:絵カードタイマー
主な機能・特徴:視覚的に時間を表示するだけでなく,同時に絵カードを提示する事で,何のための時間かを視覚的に伝える事ができる
活用場面・期待される効果:聴覚障害のある子供への情報保障ができる


アプリ名:MyScript Calculator
主な機能・特徴:画面上に数式を書くだけで,答えがわかる
活用場面・期待される効果:家庭学習での答え合わせ


アプリ名:こえとら
主な機能・特徴:聴障者と健聴者のコミュニケーションをサポートするアプリ
活用場面・期待される効果:聴覚障害のある生徒の就業体験で活用できる


アプリ名:さかのぼりカメラ
主な機能・特徴:0-60秒前まで時間をさかのぼって録画ができるビデオカメラ
活用場面・期待される効果:「あー!今の子どもの発言良かった!ビデオに撮っておけばよかったな・・・。」「このときの子どもの反応や様子を記録しておけばよかった・・・」と後から思うことってありませんか?「さかのぼりビデオ」は,時間をさかのぼって録画開始する画期的なビデオカメラです!このアプリがあれば,ビデオを回し続ける必要はもうありません。「あ,今のシーンだけを録画したい!」と思った後に「録画ボタン」を押すだけ。目の前で起こった“060秒前の出来事を後から録画開始できる,つまり「録画ボタン」を押す前の映像が簡単に録画できる革命的なカメラです!教室にセットしておけば決定的瞬間を絶対に逃しません!


アプリ名:効果音アプリ
主な機能・特徴:全220種類以上の効果音を搭載
活用場面・期待される効果:「演出 ,オーディエンス,ホラー,クイズ ,一般生活,自然,動物,戦闘,武器,機械,乗り物」など,全220種類以上の効果音を搭載!例えば授業場面で発問するとき「ジャラン!!」という効果音を鳴らすだけでなんだか楽しくありませんか?子どもたちの興味や意欲を引きつけること間違いなし!色々な効果音があるので,学習のどの場面でどんな使い方をするかはアイディア次第!ぜひ使ってみてください!


アプリ名:InstaSteam
主な機能・特徴:画像に曇りガラスのフイルターを被せることができる
活用場面・期待される効果:「insta steam」は画像に曇りガラスのフイルターを被せるアプリです。水蒸気で曇ったガラスフィルターを指でなぞると,その部分が消え背後の画像が浮かび上がってきます(イメージは,お風呂場の曇りガラスをなぞる感じ)。ただの画像加工アプリと思いきや・・・アイディア次第で面白い使い方ができます!私の使い方は「友達や先生の顔写真を曇らせ,目や耳だけ見えるようにして,隠れた人が誰かを考える」「算数で円や三角,四角の一部分を見えるようにし,なにの形か考える」などです。物の特徴を捉えたり,その特徴から何が隠れているかを想起する学習に使ってます


2017年6月21日

第2回学習会 レポート

617日(土)に行われたAT-Okinawa学習会の報告です。

大変な大雨の中、約20名ほどの参加がありました。
会場は沖縄盲学校でしたが、新校舎になってお邪魔したのは初めてでしたので、校舎内の新しさに驚きました。

初めはアクセシビリティの画面読み上げ機能「ボイスオーバー」の紹介から始まりました。
機械が読み上げる音声のスピードを上げると聞き取りが難しかったのですが、普段使っている方はMAXのスピードで使っているということで、驚かされました。

発表の内容は自立活動で機器の操作を練習して、校外学習を通して、上記の機能やナビやマップ等のアプリを使って、目的地に行くというものでした。
このような経験を重ねることにより、寄宿舎や家庭においてもiPod Touchを活用した外出が増え、生徒の意欲を高めることに繋がったということ。
また校外学習では、他者への援助依頼にも取り組む機会があり、「~はどこですか?」の質問に対して「向こうをあっちに曲がります」との答えが返ってきたことで、どのような尋ね方だと分かりやすい答えが返ってくるのかを考える機会にもなったとの報告がありました。

私たちが道を尋ねられた際にも、彼らだけが気をつけるのではなく、もっと相手に分かりやすく応えるという意識を持つことも逆に大切だと感じました。学習会の後は、点字プリンター等の機器の実演紹介もして下さり、石原先生、ありがとうございました。

この後はアプリ紹介がありました。
トップバッターは、遊び心とアプリネタ満載の那覇特支の小仙先生を筆頭にATOメンバーからそれぞれ紹介してもらいました。
後ほど紹介されたアプリもアップされますので、ご覧下さい。

早速、私は圓先生から紹介のあったネズミタイマーを給食指導で活用させてもらっています。「ネズミなんかに負けない」と効果できめんでした。

那覇(78日(土))の日に那覇特支で第3AT-Okinawa学習会予定しております。
また、910日(日)にサマープログラムも開催予定ですので、是非、ご参加下さい。


2017年6月4日

第2回学習会のお知らせ

ハイサイ!ちゅーうがなびら。
わったー,AT-Okinawaやいびん。

今年もAT-Okinawaでは,支援や指導に悩むこの時期に皆さんをサポートするため,学習会を月1回のペースで続けていきます。

というわけで2回目はこちらです。:)
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日時:617日(土)10:00-12:00 9:30 Open
場所:沖縄盲学校
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今回の学習会では,沖縄盲学校の石原昌吾先生から「情報収集能力の向上と移動範囲の拡大を目指した取組 ~盲児のiPhoneiPod touchを活用した校外学習を通して~」というタイトルで実践事例をご紹介いただきます。
石原先生の実践は,昨年度に総合教育センターIT教育班で長期研修をされた際のものです。

後半には,アプリ同好会(仮名)よりiPadiPhone等のアプリ紹介をしていただきます。
ぜひお手持ちのデバイスをお持ちください。





2017年5月28日

第1回学習会 レポート

こんばんは。泡瀬特支の澤岻です。
先日行われた,今年度初めてのAT-Okinawaの学習会の報告をさせていただきます。

学習会に先立ち,ポスターデザインの紹介を行いました。
今年のポスターは,県立泡瀬特別支援学校の卒業生である瑞慶山良さんがデザインしてくれました。
今年度の学習会のポスターは,すべて良さんのデザインになりますので、皆さん楽しみにしていてください。

学習会ではまず総会がおこなわれ、会計報告(圓・新城),会則の確認,監査員の交代などの報告をいたしました。
その後,会長の和田よりAT-Okinawaの理念(つながり,情報発信・共有,学び合い,助け合い)を説明しました。
その中であったように,今年度はご報告いただいた先生方と積極的に意見を「あーだこーだ」言い合える会にしていきたいとスタッフ一同考えています!
皆様も是非是非ご意見よろしくお願いします!

その後の実践報告では,宮古特別支援学校の知念元喜先生から,宮古特別支援学校での2年間でiPadを活用した実践を報告していただきました。
朝の会の取り組みやiBooksなど,iPadで活用できる教材作成その中で,iPad導入にあたってのビジョンや周囲の先生方の巻き込み方なども紹介して頂くことができました。
今回のお話で印象に残ったことは「アプリ中心の学習」から「本質的な学習」に変わったということです。
県内の特別支援学校にiPadやiPod touchなどが導入されて7年目を迎え,導入当初は「〇〇ができる」アプリの紹介やとりあえず「使ってみました」という事例も多く聞かれた気がします。

もちろん,それが全てだったとは思いませんし,そのような事例の果たした役割も大きいものだと思います。
それが,現在では児童生徒の困りに対して,もしくは社会参加を見据えた時に必要なものとしてiPadなどが活用されているという表れだと思います。
このような実践や導入のビジョンは,他の特別支援学校でも参考にすることができるのではないでしょうか?
その証拠に質疑応答も活発だったと感じています。

最後の話題提供では,高専の野口先生と県立総合教育センターの岩﨑主事から,次期学習指導要領で話題のプログラミング教育に関連して,どう教育や社会を考えるのか?という問題提起となるような話題を提供いただきました。
IoT,AIなど社会は大きく変化していますが,教育は,教師は,どう変わっていくのか?
どう未来を,社会を見据えていくのか?を一人一人が考える時期に来ていると思いました。

ICTに限らず,得意な人だけではなく,いろんな方々の考えるべき内容ではないでしょうか?
このように中身の濃い2時間の学習会でした。

次回は6月17日に沖縄盲学校で行います。
是非是非お誘い合わせのうえ,いらして下さい!