2023年2月26日

令和4年度 第3回学習会レポート(R5.2.23)

 ハイサイ、ちゅーうがなびら。第3回AT-Okinawa学習会の報告です。
今回は2年ぶりの対面&Zoomによるオンライン配信での学習会でした!そして、スペシャル企画として桜野特別支援学校の幸地英之校長による特別講演&2人の中堅、若手の先生の実践を発表していただきました。

 久しぶりの対面で程よい緊張感に包まれた中、1本目は、泡瀬特別支援学校の大嵩耕平先生による「自己の課題を発見し、解決する力を育成する遠隔合同体育授業-他学部・他校との競技対戦を通して-」として実践発表がスタートしました。
他学部や他校とコンタックによるオンライン対戦での交流を通して、生徒の成長について発表されました。コンタックとはボッチャに似た競技で、ボールを点数の的に向かって転がす競技です。コロナ禍で他者との交流が難しい中、オンラインでの対戦を行うことで生徒が自分の実態を知り、勝つために作戦を自分たちで考えたり、自ら練習を行ったりする様子が、発表の紹介を通して見れました。

 続いて2本目は、那覇みらい支援学校の小渡晋二郎先生による「主体的・対話的な学びを目指したICT機器を活用した授業実践-教育版マインクラフトを使った共同学習を通して-」の実践発表でした。
マインクラフトを学ぶのではなく、マインクラフトを手段にして街づくりを行い、児童がiPadを自分で操作し、家や図書館、動物園を作成していました。街づくりを進めていく中でお互いの感想を言い合ったり、お互いに協力してほしいことを話し合ったりすること増えたとのことでした。最後には自分たちが作った街を他の児童にも見てもらう発表会を行い、堂々と自分たちの言葉で発表をしている様子も映像で見られました。

 特別講演として、桜野特別支援学校の幸地英之校長先生に「沖縄の特別支援教育におけるICT活用の取り組みを振り返って」を話していただきました。
学校にパソコンを導入するところから始まり、インターネットの導入、IT教育センターの設立、iPadの導入、アプリの開発、無線LANの整備、特別支援学校教育支援システムについて、当時の写真を見ながら今回会場にいらした先生方との裏話も交えてお話しされていました。最後に「特別支援学校に必要なものを考えることができる人材に自分がなるという意識を持ってほしい」というエールをいただいて講演を終わりました。

 今回、Zoomと会場参加を合わせて30名以上の参加がありました。オンラインやiPadを活用した実践の発表やこれまでのICT活用の取り組みを聞いて、幸地先生が取り入れてくださったものしっかりと引き継いで活用していきたいと感じたと思います。

 以上で、今年度の学習会が終了!オンライン、久しぶりの対面形式を含め3回の学習会を実施できました!次年度もAT-Okinawaをよろしくお願いします!

2023年2月7日

令和4年度 第3回学習会のお知らせ

 ハイサイ、ちゅーうがなびら。沖縄もまだまだ寒い季節です。

待ちに待った、令和4年度第3回AT-Okinawa学習会のお知らせです。今回はなんと!2年ぶりの対面(Zoomによるオンライン配信もあります)での学習会になります!

日時:令和5年2月23日木曜日 10:00〜12:00 (9:30open)
場所:県総合教育センターIT教育棟 または Zoom ※申込時に参加方法を選択してください
参加対象:沖縄県内在住者
今回は、スペシャル企画として今年度でご定年を迎える桜野特別支援学校の幸地英之校長による特別講演を行います。幸地校長はこれまで、教諭や行政の立場から、県立学校のICTの普及にご尽力されました。みなさんの学びの時間として大変貴重な機会になるのではないでしょうか。その他2つの実践発表は中堅、若手の先生の実践になります。幸地校長から引き継いだバトンをどのような形で実践しているのでしょうか。非常に楽しみです。

それぞれ詳細は、ポスターをご覧ください。
ポスター内のQRコードまたこちらをクリックして、申し込みをお願いします。
皆様の参加、心よりお待ちしています。

2022年10月28日

令和4年度第2回学習会のお知らせ

ハイサイ、ちゅーうがなびら。沖縄も肌寒い季節となってきました。

待ちに待った、令和4年度第2回AT-Okinawa学習会のお知らせです。今回もZoomでの学習会になります。 日時:11月26日土曜日 10:00〜12:00 (9:45open) 講師:桜野特別支援学校 池間美弥子 先生
   名護特別支援学校 小橋川啓 先生
    今回は、お二人の先生にご登壇いただきます。
池間美弥子先生から今話題のDropTapを活用したコミュニケーション支援について、小橋川先生からネットショップを運営して職業(窯業班)で製作した陶器の販売についての実践報告があります。

それぞれ詳細は、ポスターをご覧ください。
ポスター内のQRコードまたこちらをクリックして、申し込みをお願いします。 申し込みされた方に学習会の1週間前にZoomミーティングへの招待をお送りします。 なお、大変申し訳ありませんが今回は参加対象を沖縄県内とさせいただきます。 皆様の参加、心よりお待ちしています。


2022年9月8日

第1回学習会レポート

ハイサイ、ちゅーうがなびら。台風による風雨の中、9月3日に待ちに待った令和4年度第1回AT-Okinawa学習会が行われました。今回もZoomでの学習会になりました。

 

今回は、県外からスペシャルゲスト!!福島勇先生(熊本高等専門学校)をお招きして、肢体不自由のある児童生徒に対する「視線入力」についてのご講演をいただきました。

 

視線入力で何がデキる??という問いに対して、重度肢体不自由のある子どもたちの「選択する力を育てること」「音楽演奏をする」「他のコミュニケーションアプリと併用して音声で意思を伝える」「文字をタイピングして文章を綴る」「オモチャを動かす」「ボールを転がしてボウリングをする」など視線入力を活用した事例紹介がありました。どの事例も子どもたちの「興味関心を活かす」「デキることに着目する」が基本にありました。事例紹介の動画では「できた!」という子どもたちの声や身体の動きが印象的でした。「視線入力」というと最新のテクノロジーというイメージがありますが、活用する上では何より子どもたちの「やってみたい」「できた」という気持ちが一番大切なのだと感じました。

 

また、視線入力をうまく活用するためのコツとして、ディスプレイは発色の良いものを選ぶ、部屋を明るくしすぎると眩しい光がEye Tracerに当たって反応しない、ディスプレイと姿勢の角度を合うように姿勢を安定させるなどの、経験知を教えていただきました。

 

今回は全国各地から特別支援学校教員、NPO法人、デイサービス職員、言語聴覚士、保護者、国立特別支援教育総合研究所職員など様々な立場からの参加がありました。全国の皆様とつながり学ぶことができて嬉しい限りです。

 

次回の参加もお待ちしております!


2022年7月8日

令和4年度第1回学習会のお知らせ

 ハイサイ、ちゅーうがなびら。
梅雨が明け、本格的な夏のシーズンとなりました。

待ちに待った、令和4年度第1回AT-Okinawa学習会のお知らせです。今回もZoomでの学習会になります。 日時:9月3日土曜日 10:00〜11:30 (9:30open) 講師:福島勇(熊本高等専門学校) 今回は、県外からスペシャルゲスト!!福島勇先生(熊本高等専門学校)をお招きして、肢体不自由のある児童生徒に対する「視線入力」についてのご講演をいただきます。 以下、福島勇先生より e-AT(electronic and information technology based Assistive Technology=電子情報通信技術をベースにした支援技術)の進歩により、肢体不自由児・者がSimple TechnologyやICT機器を活用しやすくなりました。最近では、進行性の筋・神経疾患などのためアクセシビリティスイッチや画面タップが難しい重度の肢体不自由児・者がICT機器を操作する方法として視線入力が注目を集めています。その仕組みや学習等に効果的なアプリも含めた使い方を紹介します。 ワクワクしますね!! ポスター内のQRコードまたはこちらをクリックして、申し込みをお願いします。 申し込みされた方にZoomミーティングへの招待をお送りします。 参加は県内外問いません。 皆様の参加、心よりお待ちしています。

2022年2月26日

第3回AT-Okinawa学習会のお知らせ

ハイサイ、ちゅーうがなびら。
3学期も残りわずかになり、1年間のまとめの時期になりましたね。AT-Okinawa学習会で一緒に振り返りませんか?第3回AT-Okinawaの学習会のお知らせです。今回もZoomでの学習会になります。

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日時:3月12日(土)10:00〜12:00  (9:30open)
  今回は、沖縄県内在住者に参加を限らせていただきます。
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学習会前半は、われらがAT-Okinawaの山口 飛先生(大平特別支援学校)による
「VR(仮想現実)」の実践事例報告です。VRの基本的な技術紹介や活用例を通して一緒に考えてみたいと思います。
後半は、情報交換会。コロナ禍におけるオンライン授業などについて各校の取り組みの情報を交換して共有し、次年度に活かせればと思います。

申し込みは、こちらをクリックポスターにあるURLかQRコードを読み込んで申し込みをお願いします。
申し込みされた方にZoomミーティングへの招待をお送りします。
皆様の参加、心よりお待ちしています。

2021年12月18日

第2回学習会レポート

日時:2021 12/4(土)10:00~12:00

方法:zoom

内容:事例紹介・研究発表

講師:日置 節子先生(大阪府立寝屋川支援学校)日置 晋平先生(大阪府立交野支援学校)

*予定されていた山口飛先生(沖縄県立大平特別支援学校)のKeynoteワークショップは予定変更により行いませんでした。楽しみにしていた皆様申し訳ありません。

2021年2回目の学習会は、大阪府でICTを活用した教育実践を精力的・先進的に取り組んでいらっしゃるハイパーなご夫妻、日置晋平先生・節子先生をお招きして事例紹介・研究発表をしていただきました。濃い2時間でした。


プログラム① 日置 節子先生
「ICTの基本的な機能を活用した事例について」

GIGAスクール構想が進む中、ICTの活用について自立活動や知的障害の児童・生徒への環境条件の整備といった視点で取り組んでいるそうです。

事例としては、「動き」と「言葉」の学習ツールとして動画(ビデオモデル)活用により理解が進んだ事例、音声表出や画像を使ったコミュニケーションの支援によってコミュニケーションの量や質が豊かになった事例、カメラ機能を用いて伝え合ったりメモを取ることなどについてご紹介いただきました。児童たちの様子から、カメラ・写真など基本的な機能を児童たちが活用できるようにすることが、とても大切だと改めて感じました。

教師から子どもへ伝えるときも、子どもたちがコミュニケーションを拡げる時も、画像や音声などの基本的な機能は有効であり、多くの先生たちと学習活動や環境設定に位置付けていくことに取り組んでいきたい、既にあるテクノロジーを子どもたちのATに、という力強いメッセージが刺さりました。


プログラム②日置 晋平先生
「プロジェクションマッピングを活用した自立活動の支援」「視線入力機器を使用した重度重複障がいの児童生徒へのアセスメント」

ICT夢コンテストの受賞事例や、博報堂教育財団の研究助成を受けた実践などテクノロジーを用いた先端的な教育実践をご紹介いただきました。

重度重複の子どもの自発的な動きを引き出すことを目的にした、地面に映像を投影し人の動きに反応して映像が変化するLUMOplayを用いたプロジェクションマッピングの事例では、歩くと地面に花が咲いたり、地面に投影された魚を探すなど、子どもたちが動きたくなる仕掛けがすごかったです。

「視線入力機器を使用した重度重複障がいの児童生徒へのアセスメント」では、重度重複の児童生徒への支援や指導の悩みである、意思表出を促すこと、コミュニケーションをより豊かにすること、興味関心を知ることなどを目的にした事例をご紹介くださりました。

これは、手が自由に動かせいないために心理検査や発達検査が行いにくいことへの、視線入力を用いたアプローチで、児童生徒の実態をより正確に捉えようとする取り組みです。PVT-R絵画語い発達検査を視線入力で行うことにより、子どもの理解が深まり、実態より段階の低い指導を行なっているという気づきが生まれ、教師の関わりに変化が見られたそうです。

テクノロジーを用いて児童生徒のことをもっと豊かに理解したい、主体的な動きを引き出したいという熱い想いを感じました。


今回は全国各地から特別支援学校教員、小学校教員、NPO法人、保護者、高専教員など様々な立場からの参加者がありました。全国の皆様とつながり学ぶことができて嬉しい限りです。

さらに、オンライン開催なのに勢いあまって沖縄にリアルできちゃう日置夫妻のサプライズも微笑ましく。

皆様 またぜひご一緒しましょう。ありがとうございました。

名護特別支援学校 小橋川啓