2016年11月20日

第5回学習会 レポート

AT-Okinawa 第5回学習会の報告です。

1つ目は、昨年度の魔法の宿題プロジェクトに参加された泡瀬特支の儀間正直先生から実践事例「言葉で表現することへのアクセス 〜日記で表現する習慣を〜」を発表していただきました。
自分の気持ちをうまく伝えることのできない児童に対して、コミュニケーション不足を補うために、日々の日記指導を通した実践でした。

最初は日記の内容も単調だった児童が、アプリ「瞬間日記」を活用し主体的に活動できる支援をすることで、文字数が増えたり、文章の内容も自分でクイズを考えたりする等の変容があったそうです。また、会場からは「日記以外でのコミュニケーションはどう支援していますか?」などの質問がありました。

2つ目は、大平特支の山口飛先生より、iPhoneカメラを使ったワークショップ「スマホカメラとカメラアプリ」がありました。
普段でも気軽に使えるスマホカメラですが、上手に撮るコツなどが紹介され会場の皆さんも自分のスマホを手に取って撮影しながら楽しんでいました。
また、VRを活用した実践としては、宿泊学習の事前学習において、訪れる施設の3D映像を見て驚く児童の様子が報告されました。

3つ目は、前年度も好評だった那覇特支の小仙敏彦先生より、参加型読み聞かせの実演がありました。今回のタイトルは『なんでやねん!』そして、会場には手作りVOCAが配られ,参加者全員でスイッチを押して「なんでやねん」とツッコミながらの楽しい読み聞かせとなりました(笑)。 
来年度も期待大です!

最後には、県外からスペシャルゲストとして国立特別支援教育総合研究所の金森克浩先生より、視線入力装置Tobii EyeXのご紹介がありました。
今後は視線入力装置を使った実践に注目が集まりそうですね。

また、アメリカのミネアポリスで開かれたCTGカンファレンス(Closing The Gap Conference)について情報提供がありました。

以上、報告は沖縄ろう学校 比嘉清史でした。


 



2016年11月3日

第5回学習会 お知らせ

11月に入り,沖縄もようやく涼しくなってきましたね。
暦の上では来週からは冬になるそうです。

昨冬は沖縄で初めて「雪」が観測される珍事が起こりましたが,
今年はどんな冬になるのでしょうか。

さて,例によって直前で恐縮ですが,学習会のお知らせです。
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日時:11月12日(土)10:00-12:00
場所:泡瀬特別支援学校
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5回目となる今回は,昨年度の魔法の宿題プロジェクトに参加された泡瀬特支の儀間正直
先生から実践事例「言葉で表現することへのアクセス 〜日記で表現する習慣を〜」を発表いただきます。

またiPhoneカメラのワークショップのほか,昨年もご好評いただいた参加型読み聞かせの実演を計画しています。

なお,当日は県外からスペシャルゲストも来沖されます。
ぜひぜひ足をお運びください!





2016年9月19日

サマープログラム レポート

こんにちは。
西崎特別支援学校の圓雅之です。


911日(日)に行われましたAT-Okinawaサマープログラムの報告(私の感想発表?)をいたします。
今年で3回目となるサマープログラムでは、香川県の高松養護学校より、佐野将大教諭をお招きし、「テクニック×テクノロジーで変えるコミュニケーション」についてご講話いただきました。

1部では、重度重複障害のある児童の実態をどのような視点で捉え、コミュニケーションを図る上で児童からの反応をどのように判断するのかについて、ワークショップとして水分補給する際の演習を交えながら学習しました。
まず、「(2つの飲み物を用意し)どっちを飲みたいと思っているのか子どもに聞いてみてください」と佐野先生から参加者に問題が出されました。
目の前に2つの飲み物を両方提示し目の動きを確認する、実際に一口ずつ飲ませてみながら子どもの反応を確認する、等の意見が出ました。
スタッフが子ども役を担当し、好きな(飲みたい)飲み物が口に入る時にわずかな反応を示すよう予め決めていたのですが、会場から出された方法ではそれを支援者側が読み取ることは難しく、子どもの反応を正確に捉えることはできませんでした。


そこで佐野先生が『選択による意志の聞き取りのテクニック』を教えてくださいました。
① 一つずつ聞く
② 体験して、中断して観る
③ (複数聞く場合は)時間をかける
というものです。


2つのものから1つのものを選ぶことのみが「選択」なのではなく、1つのものをいる(Yes)かいらない(No)という意思表示もまた、「選択」と捉えることができるという大切なことを学ぶことができました。
また、間違ったものを提示してどうなるか、配置を変えてみてどうかなどの工夫も必要であるということも学びました。


2部では、おもちゃを二者択一させるというワークショップが行われました。「(2つのおもちゃを用意し)どっちで遊びたいと思っているか聞いてみてください」というお題に対し、先ほどの内容も踏まえ、参加者らは子どもの目の前に2つのおもちゃを提示し試行錯誤していました。
しかし、第1部とは別の設定をされていた子どもが『好きなおもちゃが提示された時に足が揺れがおさまる』ということを参加者は見抜くことができず、どのおもちゃで遊びたいか知ることはできませんでした。


そのような子どものわずかな反応を知ることができるツールとして、OAKが紹介され、モーションヒストリーという技術を使って、
① おもちゃを提示する前の反応
② おもちゃを提示した時の反応
③ 直前の状態に戻した時の反応
を科学的に分析し、実際に目だけでは確認できないものも確認できるようになってきているということを知ることができ、子どもの反応を捉える視点の大切さを再度学ぶことができました。

また、本年度の第1回の学習会でも報告された、赤嶺太亮教諭(大平特支)の魔法のプロジェクトの実践報告も行われ、会場から大変参考になると意見があがっていました。
 
質疑応答では、「OAKの販売価格はいくらですか?」という質問がありました。
それに対して佐野先生は意外な言葉を返されました。

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しっかりと子供の反応をアセスメントするときには必要ですが、そうでないならOAKはいらないと思う。
OAKを使えば子どもの反応は細かく捉えることができるけれど、これはあくまでツールに過ぎない。
先生たちが視野を広げ、子どものわずかな反応をしっかり捉え、やりとりを楽しむことこそが大事です。
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肝に銘じて実践していきたいと思います。

次回の学習会は1112日土曜日、泡瀬特別支援学校で行われます。詳細はHPに掲載いたしますので、どうぞお楽しみに!







2016年8月9日

サマープログラム2016 お知らせ

ハイサーイ!
ちゅーうがなびら。

今年の夏は特別暑いですね。
とは言っても楽しい夏休み,皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて,今年もAT-Okinawaでは,夏の一大イベント「サマープログラム」を開催いたします。
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日時:9月11日(日)10:00-12:30 9:30開場
場所:県立博物館・美術館 2F 講堂
参加費:500円(資料代として)

※ 事前申し込みはありませんが,当日会場が定員(200名)に達し次第,締め切らせていただきます。
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一昨年は島根県の井上賞子先生,昨年は長野県の本田祐介先生をお呼びして,盛況に行われたこのサマープログラムですが,今年も県外から講師をお呼びして,参加者全員で研鑽を深めていきます。

今夏の講師は香川県立高松養護学校の佐野将大先生
特別講演のテーマは「障害がある子供,本当はどう思ってるの?〜確かなアセスメントのために必要なこと〜」です。
動きや反応が微弱だったり,ユニークだったりする子供を目の前にしたとき,私たちは子供の行動をどう捉え,その意味をどう理解するか悩みます。たとえば表情や発語から子供の情動を推測することはできますが,果たしてその推測は本当に正しいのでしょうか? このような悩みは,障害の種類や程度にかかわらず,障害がある子供達と関わる方なら,誰もが感じているものだと思います。
講師の佐野先生は,とりわけ重度重複障害児の教育に関心を持ち,先駆的な実践・研究をされている先生です。私たちは先生を沖縄にお呼びすることを以前から計画しておりました。第一線で活躍される佐野先生の講話をもとに,今回は特にこのような悩みに陥りやすい重度重複障害の子供の実践に焦点をあてて,深く考えてみたいと思います。
 教員だけでなく,障害がある子供たちと関わる多くの方々に聞いていただきたい内容になっております。
ぜひご参加ください!

なお,当日は県内の実践として,赤嶺太亮先生からの事例報告も予定しております。





2016年7月8日

第3回学習会 レポート

こんにちは。
7月2日(土)の学習会の報告を致します。

今回の学習会では「3Dプリンター」の実機を実際に見て・触れての体験と,3Dプリンターに送るデータ作成ソフトの紹介がありました。
テレビやネットで3Dプリンターの存在は知っていましたが、実際にプリンターが作動している様子を生で見る体験ができたことは非常に良かったです。
ずっと見入ってしまいました。

3Dプリンターや3Dスキャナーは何十万ということを聞くと、少し引いてしまいますが、今回、最初に報告して下さった株式会社スマメの吉田さんとエンジニアの西村さんの話は、私たちでも3Dプリンターとの関わりを持てるという発見がありました。
実際に実機は高価ではあるが、ネットやお店に行けば、注文、相談ができることが分かりました。
しかも、沖縄市中央に「OKINAWA MIRAI FACTORY」という店舗がオープンするそうです。
その他にも既にネットの購入サイトで3Dプリンターを使って商品を作る,というものがあるそうです。
大平の山口先生は半年ほど研究の一環で3Dプリンターを借用しているとのことで、他の特別支援学校の先生達の協力を得て、3Dプリンターをどのように特別支援教育の授業に活用できるかのアイデアを募ったようです。
協力者の一人となった島尻特別支援学校の小橋川啓先生は「PrintShop」を活用した3Dプリンターを使ったキーホルダー作りの授業報告をして下さいました。
実際に絵を描いてもらうこと、そして、その線の高さをアプリで調節することで、スタンプのような物を作成するというもの。
実際に3Dプリンターで作成する過程を生徒は見ることができなかったということですが、描いたものが3D(立体)の作品になって帰ってくると「なんか残念」という反応があったということで、今話題のプログラミング学習の導入と同じで、なぜ「このようになったのか」「どこを治せばよいのか」を問題解決に繋げる取り組みができることに気づいたという感想がありました。

また、学習会2回目の登壇となった泊高校の末次みなみ先生からは、3Dデータの編集アプリの紹介がありました。
どれも簡単に作図ができ、感覚的なものから上級者仕様の物までを分かりやすく説明してくれました。

最後に特別支援教育にどう3Dプリンターを取り入れていくことができるのか,グループに分かれて話し合いも持つことができました。
発表・報告して下さった方々、そして参加して下さった皆様、ありがとうございました。





2016年6月21日

第3回学習会 お知らせ

次回の学習会のお知らせです。

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日時:7月2日(土)10:00-12:00 9:30開場
場所:大平特別支援学校 寄宿舎
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今回のテーマは「3Dプリンター」です。
技術の進歩や機器の低価格化によって、最近では3Dプリンターは誰でも手軽に活用できるものになってきました。

学習会では、実践事例の紹介や機器にふれる体験(ワークショップ)等を通して
・そもそも3Dプリンターって何?
・どんなことができるの?
・授業でどう使えるの?
・具体的な使い方は?
などについて、参加者が一緒に学びます。

個人でiPadをお持ちの方は、下記の2つのアプリをインストールした上でご持参ください。
なお当日は数に限りがありますが、体験機も準備いたします。
MakerBot PrintShop
Cubify Draw

また、3Dプリンター技術に精通した企業の協力による展示も予定しております。
こちらは9:30開場後すぐに体験いただけますので、ぜひお早めにお越しいただければと思います。

ぜひ多くの皆様の参加をお待ちしております。




2016年6月3日

第2回学習会 レポート

AT-Okinawaのみなさま
お疲れ様です、沖縄ろう学校の比嘉です。
先日の5月28日に行われました、AT-Okinawa学習会の報告です。 今年度2回目となる学習会では、な〜んと西崎特別支援学校にて初開催!
何か起きそうな雰囲気の中で研修会がスタートしました(笑)。 1つ目は島尻特別支援学校の玉城俊徳先生より「iPad用アプリつくっちゃいました!~興味のある方挑戦してみて~」のテーマで発表していただきました。 学生の頃からコンピュータプログラミングに興味があり、自作で「お絵かきソフト」などを作成していたそうです。
そして、補充教員時代にはVBAで「学級事務処理ツール」を作成する傍ら、結婚式の「思い出のアルバム」や「余興ビデオ」などを作成し、その作成数は30本を越えるそうです! そんな公私共にPC好きの玉城先生が満を持してアプリを作成!と思いきや結婚生活や子育てで自分の時間が作れずアプリ作成を断念...。
しかし、玉城先生のアプリ作成への熱い思いは消えていませんでした。
突然のインフルエンザからの療養生活でアプリ作成を再スタート!
アプリを作成するには、まとまった時間が必要であると話がありました(笑)。
アプリ開発においては、プログラム言語の種類や使用する画像や効果音の著作権など苦労は絶えなかったそうです。 今回の学習会では「お金の学習」「買い物学習」「どっちがおおい?」など、5つのアプリを紹介していただきました。
「お金の学習」は表示された金額に対して、硬貨のイラストをスライドして答える形式で、参加者の皆さんも興味深く画面をタッチしていました。
また、iPadを傾けると硬貨のイラストがリセットされるなど細かい点にも工夫がありました。 それ以外のアプリもこれまでの玉城先生の数学の授業実践が反映されており、とても有効な学習アプリであると感じました。 まだまだ新しいアプリのアイディアもあるということで、今後も玉城先生のご活躍に期待していま〜す! 2つ目は昨年度、沖縄県立総合教育センターのIT教育班の長期研修員だった伊佐行弘先生(現在は西崎特別支援学校)より「買い物学習を通して生活に役立つ力を育む指導の工夫」というテーマで発表をしていただきました。 はじめに伊佐先生より参加者へ「子どもが夢を叶える方法は何ですか?」と発問がありました。
私も思わず...考え込んでしまいました。
伊佐先生によると、ご本人の趣味であるトライアスロンを例に出して、教師自らが夢を持ち目標に向かってチャレンジしている姿を子どもに見せることが大事であると話されていました。
「なるほど!」ですね。 実践事例の報告では、iPod touchを活用した買い物学習の取り組みを発表していただきました。
コンビニでの買い物では、iPod touchの写真を見せて店員とやりとりをしながら商品を選択できる生徒がいたり、iPod touchの計算アプリで合計金額の計算はできたが支払いが困難な生徒がいたり、デジタルコンテンツでは正解率の低い生徒でも実際の買い物ではきちんと支払いができたりと様々な結果がありました。 今後の課題としては、おつりのある支払いの指導や他教科と連携し、店員とのコミュニケーション能力の向上などがありました。 会場からの質問では「所持金よりも商品の値段が高い時の指導は?」「商品の値段と同額の支払いができる方がよいのか?おつりがあってもよいのか?」「これまでの買い物は現金が主流であるが、今後はクレジットカードや電子マネーで支払えることも必要ではないか?」など、様々な質問・意見があり、改めて「買い物学習」は目標設定や支援方法などが様々であり「奥が深いな~」と考えさせられました。 以上で、第2回の学習会の報告といたします。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 また、次回の研修会でお会いしましょ~! ※下の写真は、研修会後、大好きなラーメンを食べるも、会計でピッタリではなく(!?)おつりのある支払いをきちんと済ませ、無料トッピングをゲットして喜ぶの図です(笑)。

やっぱり買い物学習は「また次も買い物に行きたい!」という気持ちを持たせることが大事だな〜と、個人的に思いました!





2016年5月16日

第2回学習会 お知らせ

ハイタイ、ちゅーうがなびら!
沖縄・奄美もようやく梅雨入りしましたね。

5月も中旬になり、
連休の疲れが残る方もいらっしゃると思いますが、
教室は落ち着いてきた頃でしょうか。

さて、2回目の学習会のお知らせです。
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日時:5月28日(土)10:00-12:00
場所:西崎特別支援学校
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今回の学習会のテーマは「買い物学習」です。

まずは島尻特別支援学校の玉城先生より、
「iPadアプリ作っちゃいました!」というタイトルで
ご自身が開発されたアプリについてご紹介いただきます。
開発者本人から開発の背景をお聞きする贅沢な機会です。

つぎに西崎特別支援学校の伊佐先生より、
昨年度のセンター長期研修で取り組まれた実践事例
買い物学習を通して生活に役立つ力を育む指導の工夫をお話いただきます。

なお当日はアプリの活用体験も予定しています。
ご自分のiPadに以下のアプリをご準備の上でご参加ください。




なお数台ではありますが体験機も準備しておりますので、
iPad をお持ちでない方もお気軽にご参加ください。 

それではお会いできるのを楽しみにしております!





2016年5月7日

新役員のご紹介

ハイサイ、ちゅーがなびら!
楽しい連休も終わってしまいますね。

沖縄はそろそろ梅雨に入ります。
暑くてジメジメしてきたので、学校ではクーラーが稼働する頃でしょうか。

さて、先月29日に森川特別支援学校にて行われた学習会の総会において、新しい役員が選出されましたのでご紹介いたします。




実行委員
比嘉 清史先生(沖縄ろう学校)

初めまして!沖縄ろう学校の比嘉清史と申します。 これまでAT-Okinawaの研修会には、参加者の1人として多くの刺激を受けてきました。とても素晴らしい実践発表などがあり、毎回楽しみな研修会です! 今年度からはスタッフの一員として微力ながら頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ちなみに、コミュニケーション支援&ラーメンが大好きです(笑)。
実行委員
澤岻 圭祐先生(泡瀬特別支援学校)

今年度からAT-Okinawaの新役員になりました、泡瀬特別支援学校の澤岻圭祐です。前任校を含め肢体不自由の特別支援学校での勤務が多く、生徒の力になれればと思い参加しはじめたAT-Okinawaの役員に自分がなるとは夢にも思いませんでした。役員として、県内外の先進的な事例と皆さんを繋ぐ役割ができればと思います。どうぞよろしくお願い致します。
実行委員
赤嶺 太亮先生(大平特別支援学校)

AT-Okinawaの役員になりました、大平特別支援学校の赤嶺太亮といいます。これまで、重度重複障害のある子どもたちのコミュニケーションの芽を育てるツールとしてiPadやスイッチ教材を活用してきました。「ICT大好き人間」と思われてるかもしれませんが、決してそうではありませんよ~(^^)「その子の難しい所、困難を補うツールとして本当に必要なの?そもそもこういったツールを必要としているの?有効なの?」というところをいつも大事にしています。AT-Okinwaにはたくさんの先生方と実践を共有して勉強できるチャンス!と思って参加させていただいてます。分からないことばかりですが、皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。


また、山川米子先生(北谷中学校)には今年度から監査委員を務めていただくことになりました。

新しい役員を迎えて、AT-Okinawa 2016もスタートしました。
今後ともよろしくお願い致します!



2016年4月18日

第1回学習会 お知らせ

皆さま、ご無沙汰しております。
大平特別支援学校の山口です。

新年度がはじまって2週間ほど経ちますが、まだまだ学校・学級が落ち着かない時期かと思います。

そんな中ですが、AT-Okinawa 2016のキックオフです!
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日時:4月29日(金)10:00-12:00
場所:森川特別支援学校
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第1回の学習会は、ワークショップ「知ってるつもりiPad〜基本機能とアクセシビリティ〜」、実践事例「重度重複障害のある児童の”○○してほしい”を引き出すiPadの活用」を予定しています。

ワークショップでは、那覇特支の小仙先生と西崎特支の圓先生からiPadビギナーのための使い方講座をしていただきます。
「買ってはみたものの...」や「今年こそは!」とお悩みの皆さん、ぜひ端末を持参の上ご参加ください。

また実践事例は、昨年度の魔法の宿題プロジェクトで「推奨事例」に選出された大平特支(元 那覇特支)の赤嶺先生の事例です。
重度重複障害の児童の行動をどう客観的に観察し、評価するかについて丁寧に取り組まれた実践で、その内容は非常に示唆に富んでいます。

第1回の学習会のため、今回は総会からスタートいたします。
また、実行委員のメンバーも再編を予定しております。

皆さまどうぞお誘い合わせのうえ、ご参加ください。
お待ちしております。




被災された皆さまへ

14日から続く地震により被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
大きな余震が続いているなかで、心休まらず眠れぬ日々をお過ごしのことと存じます。

1日でも早く安心した日常が戻りますように、被災地の復興をAT-Okinawa一同、心よりお祈りしております。

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以下、災害時における障害児者への支援について、関連するWebページです。

災害時における障害のある子どもへの配慮(国立特別支援教育総合研究所)
災害時における発達障害児・者支援について(国立障害者リハビリテーションセンター)

2016年2月25日

第7回学習会 レポート

AT-Okinawaのみなさま

お疲れ様です。森川の野口です。
2月21日に行われました。AT-Okinawa学習会の報告です。


今年度、最終回となる学習会では、通常土曜日に実施していたものを日曜にし、場所も南風原中央公民館と新しい場所で行われました。


昨年度、沖縄県立総合教育センターのIT教育班、長期研修員の伊佐真一先生(現在は泡瀬特別支援学校)に「肢体不自由児の行動観察とコミュニケーションの拡大」というテーマで話をしていただきました。
東京大学で研究されているOAKを使った取り組みで、重度重複障害児の動きをOAKを使ったモーションキャプチャを通して身体の各部位の非常に小さな動きを捉え、時系列でその動きをデータ化(モーションヒストリー)していくというものでした。
そして、その結果を教師間で分析、共有することに繋げていく取り組みについての実践でした。最先端の機器を使った実践ということで、参加者の興味関心も高く感じられました。
また、OAKを使う際の生徒の環境や気分にも結果は左右されるということにも留意することやOAKを使って意思表出にも繋げることができる実践(エアスイッチ、フェイススイッチ)の紹介もありました。

その日、参加して下さいました大沼先生からは、「昔から考えられてきたことだが、ICTの力が加わることにより、ここまで高度に詳細なデータを取ることができるようになったことに驚いた」という感想もいただきました。


次に那覇特別支援学校の高等部 山城聡子先生に「オバサンでもできるスイッチ教材&iPad活用報告」というテーマで発表していただきました。
山城先生は昨年度,訪問教育を担当されたということで、その際に取り組まれた実践を色々と紹介していただきました。
どれも子どもたちが食いつくようなアイデアが仕込まれていて、参加者をも「もっと聞きたい」という雰囲気にして下さいました。
訪問を担当なさっていた頃は、いつもショルダーバックに、iPad、スイッチ類、スピーカー、HDMIケーブルなどの機器類を入れて持ち歩いていたそうです。
同僚に勧められiPadを購入して、まだ2,3年ということですが、それを授業実践に取り込んでいくことができるのは、「まずは自分が楽しむこと」「アプリがシンプル」「レビューを見て、わくわくアンテナにひっかかったものは、まずは無料からとりあえずチェックしてみる」など、私も始めてみようかな?と思うような内容ばかりでした。
発表の中では「フォトビ」というアプリを使って、一人一人撮影して、フォトビデオを作り上げるということをやって下さいました。
また訪問教育にいつもどのような気持ちで臨んでいるかなど大切なお話を聞くこともできました。

発表して下さったお二人の先生、ありがとうございました。
 
今年度はこれにて学習会は終了です。
今年度発表者としてご協力いただいた先生方、また参加して下さった方へスタッフ一同、心より感謝申し上げます。

来年度の予定も随時、お知らせしていきますので確認をお願いします。来年度もAT-Okinawaを是非、よろしくお願いします。



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以下,会長の和田より。

2015年5月23日に実施した平成27年度AT-Okinawa学習会から,先日の2月21日まで,計7回の学習会を実施することができました。
自画自賛になってしまいますが,毎回自分自身がとてもワクワクしながら,発表者の先生方の話す内容を聞き、やる気やエネルギーを頂ける内容でした。

次年度もまた色々な機会をつくっていきます。
今年度のAT-Okinawa学習会で発表していただいた先生方、学習会に参加して頂いた皆様方,本当にありがとうございました。
次年度もAT-Okinawaをよろしくお願いします。

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