2016年6月3日

第2回学習会 レポート

AT-Okinawaのみなさま
お疲れ様です、沖縄ろう学校の比嘉です。
先日の5月28日に行われました、AT-Okinawa学習会の報告です。 今年度2回目となる学習会では、な〜んと西崎特別支援学校にて初開催!
何か起きそうな雰囲気の中で研修会がスタートしました(笑)。 1つ目は島尻特別支援学校の玉城俊徳先生より「iPad用アプリつくっちゃいました!~興味のある方挑戦してみて~」のテーマで発表していただきました。 学生の頃からコンピュータプログラミングに興味があり、自作で「お絵かきソフト」などを作成していたそうです。
そして、補充教員時代にはVBAで「学級事務処理ツール」を作成する傍ら、結婚式の「思い出のアルバム」や「余興ビデオ」などを作成し、その作成数は30本を越えるそうです! そんな公私共にPC好きの玉城先生が満を持してアプリを作成!と思いきや結婚生活や子育てで自分の時間が作れずアプリ作成を断念...。
しかし、玉城先生のアプリ作成への熱い思いは消えていませんでした。
突然のインフルエンザからの療養生活でアプリ作成を再スタート!
アプリを作成するには、まとまった時間が必要であると話がありました(笑)。
アプリ開発においては、プログラム言語の種類や使用する画像や効果音の著作権など苦労は絶えなかったそうです。 今回の学習会では「お金の学習」「買い物学習」「どっちがおおい?」など、5つのアプリを紹介していただきました。
「お金の学習」は表示された金額に対して、硬貨のイラストをスライドして答える形式で、参加者の皆さんも興味深く画面をタッチしていました。
また、iPadを傾けると硬貨のイラストがリセットされるなど細かい点にも工夫がありました。 それ以外のアプリもこれまでの玉城先生の数学の授業実践が反映されており、とても有効な学習アプリであると感じました。 まだまだ新しいアプリのアイディアもあるということで、今後も玉城先生のご活躍に期待していま〜す! 2つ目は昨年度、沖縄県立総合教育センターのIT教育班の長期研修員だった伊佐行弘先生(現在は西崎特別支援学校)より「買い物学習を通して生活に役立つ力を育む指導の工夫」というテーマで発表をしていただきました。 はじめに伊佐先生より参加者へ「子どもが夢を叶える方法は何ですか?」と発問がありました。
私も思わず...考え込んでしまいました。
伊佐先生によると、ご本人の趣味であるトライアスロンを例に出して、教師自らが夢を持ち目標に向かってチャレンジしている姿を子どもに見せることが大事であると話されていました。
「なるほど!」ですね。 実践事例の報告では、iPod touchを活用した買い物学習の取り組みを発表していただきました。
コンビニでの買い物では、iPod touchの写真を見せて店員とやりとりをしながら商品を選択できる生徒がいたり、iPod touchの計算アプリで合計金額の計算はできたが支払いが困難な生徒がいたり、デジタルコンテンツでは正解率の低い生徒でも実際の買い物ではきちんと支払いができたりと様々な結果がありました。 今後の課題としては、おつりのある支払いの指導や他教科と連携し、店員とのコミュニケーション能力の向上などがありました。 会場からの質問では「所持金よりも商品の値段が高い時の指導は?」「商品の値段と同額の支払いができる方がよいのか?おつりがあってもよいのか?」「これまでの買い物は現金が主流であるが、今後はクレジットカードや電子マネーで支払えることも必要ではないか?」など、様々な質問・意見があり、改めて「買い物学習」は目標設定や支援方法などが様々であり「奥が深いな~」と考えさせられました。 以上で、第2回の学習会の報告といたします。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 また、次回の研修会でお会いしましょ~! ※下の写真は、研修会後、大好きなラーメンを食べるも、会計でピッタリではなく(!?)おつりのある支払いをきちんと済ませ、無料トッピングをゲットして喜ぶの図です(笑)。

やっぱり買い物学習は「また次も買い物に行きたい!」という気持ちを持たせることが大事だな〜と、個人的に思いました!





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