2023年7月25日

第1回学習会レポート

ハイサイ、ちゅーがなびら。

だんだんと暑さも厳しくなってきた中、7月22日に令和5年度第1回AT-Okinawa学習会が行われました。今回も対面&オンラインでの学習会でした。
今回は3人の先生方の実践を発表していただきました。

1本目は沖縄盲学校の戸ヶ瀬哲平先生による「美術×テクノロジー」の実践発表です。戸ヶ瀬先生の前任校である八重山特別支援学校での実践発表で、1つの実践ではなくいくつかの実践を発表してくださいました。
粘土で作った目玉焼きを「こんな場所に目玉焼きないよね。」という場所に置いてiPadで写真を撮ったり、紙コップで大きな文字を作りそれをドローンで上から見たり、iPadで撮った写真の風景の中から顔を探してそれを表現させたりと、美術とテクノロジーをうまく取り合わせた面白い実践をいくつか紹介してくださいました。
またテクノロジーを使わない実践の報告もあり、とても内容の濃い盛りだくさんの発表でした。
戸ヶ瀬先生の「テクノロジーがなくても美術はできるが、1つのツールとして強力に作用する時もある。」という言葉が印象的で、これはどの学習場面でも同じ事が言えるのではと感じました。

2本目は島尻特別支援学校の吉里莉鶴先生による「ICTを活用した表現領域別の音楽授業実践」の実践発表でした。
音楽の授業の中で「SONG MAKER」というブラウザ上で音楽作りができるツールを使い、生徒たちがメロディを作成していました。表のマスをタッチするだけで音を入力することができ、簡単に音楽作りができることが魅力です。
表のマスをタッチすると色が変わることから、はじめは生徒たちに絵を描く感覚で自由に音楽を作らせていました。後半は音楽作りの2つの決まりを守りながら音楽を作成させたり、伴奏に合ったメロディを作成させたりと、生徒たちも楽しみながら音楽を作っている様子が伝わりました。

3本目は鏡が丘特別支援学校の重森誠仁先生による「重度・重複障害児に自分の意思で視線を動かす力を育む自立活動」ということで視線入力を活用した実践を発表していただきました。
左側の選択肢に手が伸びてしまいがちな児童に対し、視線入力学習で視線を動かすことに慣れることで右側にも手を伸ばすことができるのでは、と期待して視線入力学習に取り組んだそうです。
はじめは「対戦ぬりえ」のゲームを使って学習していましたが、左下ばかり色が塗られることからこの視線の動きに意図は感じられないと考え、新たに「絵を見ると好きな動画が流れる」という教材を作成していました。この教材を活用することで児童が意図的に視線を動かすことができるようになり、また児童の目の見え方や使い方の実態も把握することができていました。今では日付や曜日を、2択から左右どちらでもマッチングすることができるようになっているそうです。

今回、対面とオンラインを合わせて、全国各地から50名近くの参加がありました。3名の先生方の実践はどれも興味深く、夏休みの間にいろいろと試してみようと感じた方も多くいたと思います。

以上、令和5年度第1回学習会の報告でした。
第2回学習会は11月頃を予定しています。次回の参加もお待ちしております!

2023年7月4日

令和5年度 第1回学習会のお知らせ

ハイサイ、ちゅーうがなびら。沖縄は梅雨があけ夏本番です。

待ちに待った、令和5年度第1回AT-Okinawa学習会のお知らせです。今回はなんと!3つの実践発表がありますよ!前回に続き、ハイブリット開催でいきますよー。

日時:令和5年7月22日土曜日 10:15〜12:00 (10:00 open)
場所:教育福祉会館3Fホール または Zoom ※申込時に参加方法を選択してください

今回の実践は、肢体不自由のある生徒を対象とした視線入力の実践、美術教育とテクノロジー、音楽の授業におけるICT活用です。ワクワクしませんか?!

それぞれ詳細は、ポスターをご覧ください。
ポスター内のQRコードまたこちらをクリックして、申し込みをお願いします。
皆様の参加、心よりお待ちしています。