はいさい!ちゅーうがなびら!5月25日に開かれた令和6年度第1回目の学習会レポートです。
今年度最初の学習会は泡瀬特別支援学校と共催で行いました。
今回は久しぶりにスイッチ教材を中心に、肢体不自由校での実践をピックアップです。
VOCAをスイッチとして使うことで結果をマルチモーダルに返すことができ、因果関係がより理解しやすいというお話が印象的でした。
ハンドミキサーをスイッチで回しながら、キューピー3分クッキングの音楽が流れたら楽しいですね。
相変わらず子ども達がワクワクするような仕掛けがいっぱいで、さすがの一言です。
宮城悠先生(那覇みらい支援学校)からは、重度のお子さんのスイッチ活用としてピエゾ・ポイントタッチ・光電などのやや特殊なスイッチについて紹介いただきました。
対象のお子さんの実態をよく観察し、「ストローで飲むことができる」「舌をよく動かしている」など、子どもの持てる力を上手に活かしてフィッティングをしていました。
弱い力で操作が可能な分「自分でできた」が解りにくいのが課題で、因果関係の理解を促すには「できた時」の周囲の反応も大切とおっしゃっていました。
また参加者から質問のあった、「無線でスイッチ操作をする方法」についてMabee使った事例も紹介いただきました。
太田健作先生(泡瀬特別支援学校)からは、ACリレーとラッチ&タイマーが一体化した「ウゴキんぐ」の紹介を、アイディアの種を蒔くように丁寧にお話しいただきました。
スイッチとPowerPointを使って鬼を退治したり狼をやっつけたり、アイディア次第でこんな使い方があるんだ!と驚かされました。
また活用によって、棒スイッチの棒をボールに変えてみる、帽の部分にボールを投げてみる(残念ながら当たらずw)などの工夫も紹介されていました。
どの先生の実践も、子ども達が楽しそうに活用している姿が窺えました。
先生も一緒に遊んでくれている、そんな空気感や関係性が子ども達の意欲をより引き出しているのではと思います。
御三方の実践発表の後は、泡瀬特別支援学校のスイッチ教材や発表者が持参下さった物を並べ相談会となりました。
発表を聴くだけでなく実際に教材に触れ体験ですることで、実践のイメージをより持ちやすくなりますね。
学校を会場とするのは久しぶりですが、やはり先生方にとっては参加しやすくていいですね。
この学習会をきっかけとして、参加された先生方の教室で新しい実践が生まれ広がっていくと嬉しいです。