2014年11月10日

合理的配慮に基づくICT教育推進研修

みなさま

お疲れ様です。和田@沖縄高等特別支援学校です。

沖縄県教育委員会主催の「平成26年度合理的配慮に基づくICT教育推進研修」が,11月1日に沖縄県立鏡が丘特別支援学校で行われました。沖縄県特別支援学校情報教育研究会が共催ということで,事務局の小仙先生から相談をうけていましたので,AT-Okinawaの役員も色々とお手伝いさせていただきました。

研修では、国立特別支援教育総合研究所の金森先生と兵庫教育大学の小川先生の講演、うるま市立伊波中学校の久貝先生と泡瀬特別支援学校の當眞先生の事例報告、パネルディスカッション、沖縄高等工業専門学校のポスターセッション、企業展示が行われました。

金森先生の講演は「障がいのある子の力を引き出すアシスティブ・テクノロジー 〜情報手段の活用〜」を演題とし,なぜ合理的配慮なのか、教育・授業におけるAT(アシスティブ・テクノロジー)を活用した合理的配慮について,最新のデータを基にお話しいただきました。
小川先生の講演は「合理的配慮としてのICT教育 〜子どもたちの自己肯定感を育む教育のすすめ〜」を演題とし,子どもたちの自己肯定感を貯金と借金でたとえ,なぜ自己肯定感高めることが必要なのか、自尊心を貯金するためのICT活用等についてお話しいただきました。
県内からの事例報告のお二人の先生の取り組みは何回かお話を聞いたことがありましたが,今回もすばらしいものでした。お二人の先生のやさしさ、何のための取り組みなのか目的がはっきりしている点など自分自身のやる気を高めてくれる内容でした。
パネルディスカッションは,総合教育センターの幸地先生をコーディネーターに講演頂いた金森先生と小川先生、沖縄県難病相談・支援センターNPO法人アンビシャスの照喜名副理事長と私の4名がパネリストとなり話を進めていきました。ときにはフロアから森川特支の野口先生、那覇特支の圓先生に参加して頂き,これまでの学校のICT活用、卒業業後にむけた社会の中での合理的配慮について皆さんと一緒に考えていきました。

今回のICT教育推進研修は,学校における合理的配慮に向けた実践の取り組みのヒントが色々ありました。それらのヒントを参考に自分達の周りの幼児児童生徒一人一人に対応した道具や機器、設定のフィッティング、カスタマイズを模索していきたいと思います。

AT-Okianwaではこれからの勉強会でも色々なヒントを提供していきたいと思います。1115日(土)14:00〜16:00に森川特別支援学校プレイルームで,次回勉強会を予定しています。皆さんとのつながりを大事にしながらこのつながりを拡げていきたいと思います。お忙しいとは思いますが是非参加頂ければ思います。よろしくお願いします。 








2014年11月8日

第6回学習会 お知らせ

お世話になっております。
ようやく沖縄も涼しく、過ごしやすい季節になってきましたね。

さて、学習会のお知らせです。

今年度、6回目の学習会になります。

今回は、那覇特別支援学校の小仙先生から「Cam Scanner」というアプリを活用したワークショップと実践紹介をしていただきます。


iPadやiPhoneをお持ちの方は、「Cam Scanner(¥0)」をインストールしてご持参ください。

お持ちでない方にも体験機を準備いたしますので、安心してご参加ください。


-----
SENSEI PORTAL イベントページ
申し込みはこちらから







2014年9月16日

第5回学習会 レポート

森川の野口です。

先日の学習会では2学期が始まったばかりで、雨天時の中、どれくらいの参加があるか気にしておりましたが、たくさんの方々が参加して下さいました。

今回は3つの発表が行われました。

1つ目は名護特別支援学校の比嘉清史先生の発表で,7年前のIT教育センター長期研修員時代に取り組んだ「意思伝達が困難な生徒に対するコミュニケーション支援のためのコンテンツ」の実践事例でした。
7年前の研究を再びリクエストされて、思い出しながらの発表準備となり、負担をかけてしまいましたが、参加者からは「初めて見る」「こんなのあったの」などの声がありました。
今はiPadがあれば,何でもできるような雰囲気もありますが、この過去のコンテンツの方が、今担当している児童、生徒の実態に合うのではないか,と感じる先生たちもいたのではないでしょうか。
現在使っているiPadも,将来は過去のコンテンツになってしまいます。
私たち教師は過去から現在までの教材を広く知り、その中から児童、生徒の実態に合ったものを選んでいく、近くの先生たちに紹介していくという専門性も必要な力だと感じさせられる発表でした。

次に西崎の知念元喜先生から「ADEとして世界大会(サンディエゴ)に参加して」という内容で発表してもらいました。
AppleからADEに選ばれ、普段の授業実践でも活躍している知念先生が日本代表としてAppleの研修に参加した体験をお話してもらいました。
日本では体験できないような研修や,他国の代表との話から受けた衝撃を熱く語って下さいました。
聞いている私も「こんな世界があるんだ」と感動し、どこかで聞いた台詞ですが、心に火をつけていただ
きました。
私たちのAT-Okinawaにこのような体験をしている方たちが共にいることを本当にうれしく、心強く思います。

次に大平特別支援学校の先生からのご推薦で,中涼子先生に「児童が進んで学ぶ自立活動の実践」を発表していただきました。
「iBooks Author」を活用して、児童の自立活動のデジタル教科書を作成し、児童がそれを見ることで1つ1つの作業工程、学習行程をスモールステップでできるようになるというものでした。
実際に1つ1つの工程をクリアしていく子どもの笑顔とクリアできた時の先生の賞賛がいつもセットであることが印象的でした。
また、分からなかったら繰り返し行うことができるということも効果的なツールだと感じました。

今回の学習会もたくさんの「アイデア」や「やる気」を頂くことができました。
身の周りで良い実践などがありましたら、情報提供のご協力をお願いいたします。

次回の学習会は,11月15日(土)10時~12時。
会場は,森川特別支援学校で実施予定です。

詳細については後日連絡いたします。









2014年8月27日

第5回学習会 お知らせ

次回学習会のお知らせです。

日時は,9月6日(土)の14:00〜16:00。
場所は,ちゃたんニライセンターです。

今回は,名護特別支援学校の比嘉清史先生から,実践事例紹介「意志の表出が困難な生徒に対するコミュニケーション支援のためのコンテンツ」。
また,西崎特別支援学校の知念元喜先生から,「ADEとして世界大会(サンディエゴ)に参加して」というタイトルで海外研修の報告をしていただきます。

今回の学習会は,SENSEI PORTALこくちーずにて事前受付をしております。
当日参加も可ですが,ぜひ申し込みをお願い致します!

皆さんのお越しをお待ちしております。^^






2014年8月20日

サマープログラム レポート

お疲れ様です。和田@沖縄高等特支です。

8月16日に実施したサマープログラムの報告です。
今回のサマープログラムは実践事例紹介と特別講演の2本立てで実施しました。

-----
実践事例紹介は「難聴生徒のQOLを高める意識を持たせる指導」という,AT-Okinawaではあまり報告に上がってこない,聴覚に困り感を抱えている生徒の報告をうるま市立伊波中学校の久貝元香先生にお願いしました。
久貝先生の報告前半の取り組みは,昨年度(平成25年度)の「魔法のランププロジェクト」の取り組みの内容でした。

保護者からの情報で,
・母親と待ち合わせの場所や時間の確認で公衆電話を活用しているが一方通行のやりとり
・周囲が思うほど情報を習得していない
・中学校までを「遠い」と表現している
それらの情報から久貝先生が指導した内容を,
・iPadを活用して、メールの送受信ができる
・iPadを身近なものとして、いつでも情報収集できる環境にする
・公共交通機関(バス)で単独行動ができる
を中心に報告してもらいました。

これらの取り組みは魔法のランププロジェクトで,実践事例・ポスター良事例、成果報告書で推奨事例として下記のサイトの方に掲載されています。ご確認していただければ思います。

後半の報告として,今年度の取り組みを報告されていました。
難聴者向けスピーカー「COMUOON(コミューン)」を借用しての取り組みや,校外学習で株式会社アイセックジャパンへの会社訪問等の取り組みを報告されていました。
アイセックジャパンは,リアルタイム文字通訳サービス「e-ミミ」を提供している企業で,今回の久貝先生の発表も久貝先生の言葉は会場内のスクリーンに表示されていました。社員の中にも聴覚障害者の方がいらっしゃるみたいです。

久貝先生の生徒とその方たちとのコミュニケーションも楽しかったみたいで,生徒たちからまた行きたいという感想があったそうです。
伊波中学校に転勤されてまだ2年目ですがこのような実践ができる久貝先生のすごさをまた目のあたりにすることができ、とてもうれしい発表でした。
機会があれば同じ内容でもいいので,もう1回AT-Okinawaで発表していただき,一人でも多くの先生とこの情報を共有したいと思っています。久貝先生ありがとうございました。

-----
続いて,特別講演「タブレット端末を使った読み書きの支援」島根県松江市立意東小学校の井上賞子先生です。
井上先生の紹介はもういいですよね。全国、各地のLD研やATAC、魔法のプロジェクトで大活躍の先生です。

井上先生の実践では,いつもきちんと基本が押さえられているいるというのは,いつも自戒の気持ちをいつも確認させてもらっています。
それは児童生徒が何で困っているのか(現象)、なぜそうした困難が生じるのか(困難の背景の予想)、どんな支援が必要か(手立ての選択,教具を含む、iPadも選択肢の1つ)ということがきちんと押さえられているので,理解しやすい、落とし込めるということがあると思います。
実際の授業での実践を踏まえて,事例を紹介していただきました。

1つ目は漢字学習で活用しているBさんの事例として大辞林や筆順辞典、7notes for iPad、例解学習国語辞典のアプリを活用した事例でした。
iPadを活用することで,自分自身で漢字の直しや調べることができるようになり,「自分でできる」という自信がつき進んでできるようなり,振り返り日記や週末日記で書ける漢字の割合が増えていくというものでした。
その後の取り組みとして,楽しく学べる漢字シリーズのアプリや読み上げペン サトシくんの活用で音声の情報を活用し音読の学習の取り組みを紹介していただきました。

2つ目は知的障害特別支援学級に在籍し,ひらがなへの興味を持ち始めた児童の取り組みでした。
「読める」を支える取り組みとして,「First Word Japanese」や「これなぁに」,「ひらがな50音」のアプリの活用。
「書ける」を支える手段として,「こどもレター」や「にほんご ひらがな」のアプリ活用。「伝わる」を支える手段として,「Drop Talk HD」「PhotoMemes」の活用を報告していただきました。

今回の発表資料ではないのですが,サマープログラムの前に大阪府支援教育研究会で賞子先生が発表された資料がホームページで提供されています。今回の発表と重なる部分がありますので,ご参考にしていただければ思います。

-----
久貝先生、賞子先生のどちらの発表でも,子どもたちの困り感をきちんと捉え,どのようになってほしいのか,どうしたら困り感を少しでも解消していけるのかを見据え,どのような支援をしていくことがいいのかということが,きちんと押さえられていた発表でとても勉強になりました。
これからの実践で押さえていかなければいけないことの確認や,自分の引き出しの中身を増やしていくことができました。

AT-Okinawaのサイトの方でも今回の発表資料を公開できるように準備して,みんなで共有できるようにしていきたいと思います。
今回のサマープログラムは,夏休みの取り組みなのにお知らせが遅くなってしまい,参加者が少し少なかったのが残念ですし,反省点だと思っています。
申し訳ありませんでした。

次回の学習会は西崎特別支援学校の知念元喜先生、名護特別支援学校の比嘉清史先生を講師に迎えて計画しています。
9月5日を予定していますが,あらためて内容等も踏まえてお知らせしたいと思います。

皆様とまた楽しい時間、先生方の実践のアイデア・技術を共有できることを楽しみにしています。
今後ともAT-Okinawaをよろしくお願いします。









2014年8月12日

魔法のプロジェクト 地域セミナー プログラム

以前お伝えしましたが,AT-Okinawaのサマープログラムの翌日,総合教育センターにおいて魔法のプロジェクトの地域セミナーが行われます。

当日は中邑賢龍先生の基調講演のほか,事例発表では鏡が丘特支の澤岻先生,那覇特支の赤嶺先生,泡瀬特支の山口先生,そして東京学芸大学附属特支の亀田先生が今年度の実践を紹介されます。

8月7日現在で残りが「24席」でした。
皆さま,お急ぎお申し込みください!

こちらから申し込みができます。






2014年8月2日

サマープログラム お知らせ

暑い日が続いております。
夏休みいかがお過ごしでしょうか?

さて,AT-Okinawaでは夏の特別企画としてサマープログラムを開催いたします。
今回もS.E.N.S(特別支援教育士)の会 沖縄支部会との共催です。

日時は,8月16日(土)14:00-16:00。
場所は,前回と同じ北谷町の「ちゃたんニライセンター」です。

内容は,うるま市立伊波中学校の久貝先生から難聴学級における実践のご紹介。
また,特別講演として島根県松江市立意東小学校の井上賞子先生から「タブレット端末を使った読み書きの支援」という演題で御講話をいただきます。

今回は特別なプログラムなので,約300名が収容可能な会場を確保しております。
ぜひぜひお近くの先生方,保護者の皆さま,福祉関係者の方々などにもお声かけください。
多くの皆さまのご参加を,心よりお待ちしております。