2015年2月19日

第7回学習会 レポート

森川特支の野口です。

2月14日のAT-Okinawa学習会の報告です。

最終回となる今回の学習会には,なんと40名近くの方たちが参加して下さいました。
今回は3つの内容の発表がありました。

まず、はじめに泡瀬特支の儀間正直先生から「ATACカンファレンス2014に参加して」というテーマで、その様子や学んだことをシェアしていただきました。
毎年、沖縄の特別支援学校の誰かは参加しているATACカンファレンス。いろんな実践や最新情報を受け取ることができる自己刺激の場としても今後もたくさんの方たちが参加していくことができるようになるといいですね。


次に泡瀬特支の山口飛先生から「OAKを活用した動きのアセスメント」について発表していただきました。
これまでは大学の研究レベルで活用されてきたような機器が,学校内でも活用できる簡易で身近なものになってきた現実を教えてもらいました。
この機器を活用することで重度重複障害児・者のアセスメントを第三者目線から見て取れるようになることは,教員間で児童生徒の様子を同じ視点で共有できることに繋げていけることが分かりました。

それと同時に、小さな反応がみられたことで、これが快か不快を読み取ることが難しいことや,アセスメントの環境が適しているかなどを判断する術は,非常に繊細さを必要とするものであることも,たくさんの参加者からの質問で感じました。
質疑応答では本当にたくさんの意見が出て、参加者の興味関心の高さを窺い知ることができました。

最後に沖縄高等の神里志穂子先生に「特別支援学校との連携による社会実装教育 ~現在のe-AT機器開発の取り組み紹介~」というテーマで,県内の特別支援学校とのこれまでの連携(7年間)で取り組んできた内容について発表して頂きました。
特別支援学校の教師のふとした思いつきが高専との連携で形になる,という経験を私もさせてもらったことがあります。本当に感動です。
AT-Okinawaのメーリングリストに高専の先生方が入ってくれていることで、教師の質問に対して機器関連の専門的な知識を持っている先生から直接答えが得られることは,非常に魅力的なものとなっております。
実は特別支援学校だけが一方的にやってもらうというスタンスではなく、高専の学生さんも特別支援学校のニーズを知り、形にしていく工程を体験していくことで、社会に出て必要なクライアントとのコミュニケーションを学んでいるというギブ・アンド・テイクの関係が成り立っているとのお話でした。

その後も様々な方々から情報提供がありました。
今回の学習会では、参加者みんながざっくばらんに意見を述べ合う雰囲気を,少しですが垣間見ることができたように感じました。


今年度、このAT-Okinawa学習会に参加してくださった方々、本当にありがとうございました。学習会に関して、感想・ご意見がある方は是非、メール等で送って下さい。

また、来年度も現場ですぐに活かせるような実践を参加者と共有していける学習会にしていきたいと思っております。

今年度同様、来年度も皆様のお力をお貸し下さい。
早速ですが、来年度、第1回目の学習会は5月16日(土)に実施する予定です。

詳細につきましては後日、連絡いたします。
是非、ご参加下さい。








0 件のコメント:

コメントを投稿