2016年2月25日

第7回学習会 レポート

AT-Okinawaのみなさま

お疲れ様です。森川の野口です。
2月21日に行われました。AT-Okinawa学習会の報告です。


今年度、最終回となる学習会では、通常土曜日に実施していたものを日曜にし、場所も南風原中央公民館と新しい場所で行われました。


昨年度、沖縄県立総合教育センターのIT教育班、長期研修員の伊佐真一先生(現在は泡瀬特別支援学校)に「肢体不自由児の行動観察とコミュニケーションの拡大」というテーマで話をしていただきました。
東京大学で研究されているOAKを使った取り組みで、重度重複障害児の動きをOAKを使ったモーションキャプチャを通して身体の各部位の非常に小さな動きを捉え、時系列でその動きをデータ化(モーションヒストリー)していくというものでした。
そして、その結果を教師間で分析、共有することに繋げていく取り組みについての実践でした。最先端の機器を使った実践ということで、参加者の興味関心も高く感じられました。
また、OAKを使う際の生徒の環境や気分にも結果は左右されるということにも留意することやOAKを使って意思表出にも繋げることができる実践(エアスイッチ、フェイススイッチ)の紹介もありました。

その日、参加して下さいました大沼先生からは、「昔から考えられてきたことだが、ICTの力が加わることにより、ここまで高度に詳細なデータを取ることができるようになったことに驚いた」という感想もいただきました。


次に那覇特別支援学校の高等部 山城聡子先生に「オバサンでもできるスイッチ教材&iPad活用報告」というテーマで発表していただきました。
山城先生は昨年度,訪問教育を担当されたということで、その際に取り組まれた実践を色々と紹介していただきました。
どれも子どもたちが食いつくようなアイデアが仕込まれていて、参加者をも「もっと聞きたい」という雰囲気にして下さいました。
訪問を担当なさっていた頃は、いつもショルダーバックに、iPad、スイッチ類、スピーカー、HDMIケーブルなどの機器類を入れて持ち歩いていたそうです。
同僚に勧められiPadを購入して、まだ2,3年ということですが、それを授業実践に取り込んでいくことができるのは、「まずは自分が楽しむこと」「アプリがシンプル」「レビューを見て、わくわくアンテナにひっかかったものは、まずは無料からとりあえずチェックしてみる」など、私も始めてみようかな?と思うような内容ばかりでした。
発表の中では「フォトビ」というアプリを使って、一人一人撮影して、フォトビデオを作り上げるということをやって下さいました。
また訪問教育にいつもどのような気持ちで臨んでいるかなど大切なお話を聞くこともできました。

発表して下さったお二人の先生、ありがとうございました。
 
今年度はこれにて学習会は終了です。
今年度発表者としてご協力いただいた先生方、また参加して下さった方へスタッフ一同、心より感謝申し上げます。

来年度の予定も随時、お知らせしていきますので確認をお願いします。来年度もAT-Okinawaを是非、よろしくお願いします。



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以下,会長の和田より。

2015年5月23日に実施した平成27年度AT-Okinawa学習会から,先日の2月21日まで,計7回の学習会を実施することができました。
自画自賛になってしまいますが,毎回自分自身がとてもワクワクしながら,発表者の先生方の話す内容を聞き、やる気やエネルギーを頂ける内容でした。

次年度もまた色々な機会をつくっていきます。
今年度のAT-Okinawa学習会で発表していただいた先生方、学習会に参加して頂いた皆様方,本当にありがとうございました。
次年度もAT-Okinawaをよろしくお願いします。

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